ルックバックの作中には実話や実際の事件をモデルや元ネタとしている部分があるって知っていますか?
今人気の「チェンソーマン」の作者が手掛けている「ルックバック」が色々な伏線やオマージュが隠されていて話題になっています。
ルックバックは、数々の実話を取り入れたり、モデルを作者自身にしたりと、1回ですべてを理解しきれない程の隠しネタが満載なんです。
中でも実際の事件を元ネタにしていて、犯人のセリフが酷似していて話題になっていました。
その犯人のセリフですが、とある理由で2度の変更が行われていますので、その理由も解説していきます!
Contents
ルックバックは実話が元ネタになってるって本当?
『ルックバック』
最終コマに描かれているのは「Once Upon a Time in… Hollywood」
ハリウッドの惨劇シャロンテート事件の犯人マンソンの凶行が成功しなかった世界を描いた映画で、タランティーノが映画という「フィクション」でマンソンの「妄想」に打ち勝って見せたこの映画へのオマージュ。 pic.twitter.com/5AuRsCBMVg— 今日のむいむい (@mui_king) July 19, 2021
ルックバックは数々の実話が元ネタになっていると言われています。
その元ネタの他にも他作品のオマージュもあり、その数は私たちが気付いていないだけで無数に散りばめられているんです。
分かりやすいものでいえば、日本の有名な事件ですがその他にも海外の事件なども隠されているんです。
まずはじめに、元ネタとなった実話や、使われている映画などをご紹介していきます!
ルックバックは実話の元ネタがいくつかある!
『ルックバック』の1コマ目にある『Don’t』と最後のコマにある『In Anger』の単語をマンガタイトルで繋げると英国でのテロ事件後に合唱された『Don’t Look Back in Anger』という曲になることと、公開された時期が京アニでの事件の時期であることから、つまりそういうことなんだろうか。 pic.twitter.com/xzV7j5yj0v
— あやとび (@Aya_tobi) July 18, 2021
ルックバックの中には3つの実際の事件を元ネタに描かれた描写があります。
- 英国(イギリス)自爆テロ事件
- シャロン・テート事件
- 京都アニメーション放火殺人事件
この中で英国自爆テロ事件とシャロン・テート事件は、その事件を題材にした言葉やパッケージを作中に描いているんです。
英国自爆テロ事件はOasisの曲の題材になっていて、「Don’t Look Back In Anger」、この漫画のタイトルの由来ではと言われています。
作中に残酷な殺人事件が起きますが、それに対しての主人公の気持ちが代弁されているのかな、と私は思いました。
気になる方はぜひ漫画の中から他作品や意味ありげな言葉を探してみてください!
作中に数々の有名映画の要素も取り入れられている!
『ルックバック』
映画 雨に唄えばで「嵐が過ぎ去るのを待つのではなく雨の中でも踊ることが人生なのです」ってセリフがある
藤野先生が雨で踊るシーンはそれをオマージュしてたと思ってる pic.twitter.com/Y8wKkhroXS— 万葉集 (@Philosohub) July 18, 2021
ルックバックには数々の映画のワンシーンやパッケージが取り入れられています。
作者が「この映画をオマージュしている」と明言していないので、SNSで見かけた意見をもとにほぼ確定で使われているであろう作品をまとめました。
- ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD
- Singin‘ in the Rain
- THE SHAWSHANK REDEMPTION
- LA LA LAND
- TENET
- INTERSTELLAR
今ご紹介したのは多くの読者が挙げている作品ですが、少数派の意見も取り入れるとその数は10種類以上に及びます。
作者がオマージュしたとされている映画は、見事に海外の映画ばかりでした。
無類の映画好きという噂があるだけあって、本当にたくさんの映画が使われているのが分かります。
モデルは誰で実際の事件と犯人のセリフが同じか調査!
ルックバック読んだ! 初めて読んだ時実話だと思ったんだ。藤野キョウ、というPNだし。感想ツイートを見てからやっと、自分の中でフィクションになった。それでもやはり、藤野さんも、京本さんもどこかにいる気がする。大好きです。素晴らしい作品を生み出してくださり、ありがとうございます! pic.twitter.com/3Rj6MTB4HP
— ふたば (@fut01b01K_2) September 4, 2021
ルックバックには本当にたくさんのオマージュや実話が隠されていましたね。
ところで、ルックバックってやけに実話を持ち出したりして現実味のあるお話ですが、モデルとなった人物っているのでしょうか?
次は、モデルとなった人物がいないか、徹底的に調べてきましたのでご紹介していきたいと思います。
また、先ほど実際に起きた事件が漫画の中で登場しているというお話をしてきましたが、実は続きがあるんです。
ご紹介した事件と作中の事件の犯人のセリフが酷似していて、それが問題視されたことが一時期話題となっていました。
後半では、気になるそのセリフについても深く掘り下げてお話したいと思います。
ルックバックのモデルは作者・藤本タツキ!
ルックバックでシャークキックが11巻まであってアニメ化決まってるのもろチェンソーマンじゃん
やっぱり藤野が今の藤本先生ででも京本がいなきゃ今の藤野はいないから藤野+京本=藤本になるのかな pic.twitter.com/1hpLdAJvp6— 春月 (@harukuti) July 18, 2021
ルックバックのモデルは作者である藤本タツキだと言われています。
- 藤野と京本の2人を合わせると作者の「藤本」になる
- 藤野の漫画家人生を作者・藤本の漫画家人生に寄せている
主にこの2点がルックバックのモデルが作者であると言われている理由です。
2つ目のモデルが作者とされている理由について少し掘り下げようと思います。
高校生時代に初連載を成し遂げてから売れ行きは順調で、1作目は打ち切りになったものの2作目の連載でアニメ化までも達成しました。
ルックバックの作中では学校内の新聞で4コマ漫画の成功で調子に乗ってしまい、ライバルに負かされてしまいます。
ここから藤野は心機一転、漫画の腕を磨きはじめました。
藤本タツキの初連載「ファイアパンチ」は連載途中で打ち切りになっていることが重なって見えませんか?
他にも漫画に対する姿勢など、作者の想いが込められているのではないかと読者の間で話題になっています。
実際の事件の犯人のセリフと作中のセリフは同じ!
ルックバックの掲載時>修正後>単行本のセリフの変遷
結果的に単行本版の台詞が1番京アニ事件っぽさが高い気がするのだわ pic.twitter.com/3XsL5mZJCf— とあるコンサルタント (@consultnt_a) September 15, 2021
作中の事件の犯人のセリフが、2019年に起きた「京都アニメーション放火殺人事件」の犯人のセリフと酷似しています。
その作中の事件というのは「山形美大生通り魔殺人事件」で、京本が巻き込まれる事件です。
京本は、主人公の藤野の相棒のような人物。
その事件と、実際に起きた京都アニメーション放火殺人事件もかなり酷似しているんですね。
ルックバックは、ジャンプ+で公開した後、その事件での犯人のセリフや描写が京アニ事件や差別的な要素があるとされて、変更されました。
その後、単行本化される際にもう一度変更が行われて、やはり京アニ事件を彷彿させるようなセリフへとなったんです。
京アニ事件は、犯人が「小説を盗まれた」と言って京アニ側を恨んでの犯行でした。
場所や人は違えど、そもそもの動機などが似ているのではないでしょうか。
まとめ
藤本タツキ先生読切「ルックバック」
題材は京アニ事件?
漫画を読むのではなく漫画を見るのが面白かった。同じ「背中」でも意味合いが全く違う描写が天才。
ルックバック→背中をみろ→前を向け
主人公2人だからこそ成り立つルックバック。最後の藤野の背中、印象的でした。 pic.twitter.com/U07DZ8Jfuv— 椎ナ (@shiinaapple100) July 19, 2021
今回はルックバックが実話が元ネタになっていることに関してお話してきました。
ルックバックは3つの実際の事件と、たくさんの映画を元ネタにしていて主人公のモデルもまさかの作者本人という噂があります。
中でも実際の事件の犯人のセリフと、作中の犯人のセリフが酷似していることに気付いた時は本当に鳥肌ものでした。
実話をここまで作品に盛り込み、更に主人公のモデルを自身にしていて、私も実際に読みましたが漫画を読んでいると言うよりも実録を読んでいるかのようです。
まだまだ私たちが気付いてないだけで、他にも隠された作品や実話があるかもしれません。
気になる方はぜひルックバックを手に取ってみてくださいね!